木こりのジレンマ―仕事ができないリーマンは生産性の斧を研げ
こんなブログを見る暇があるなら、あなた自分の仕事の生産性についてもっと考えなさい。それを考えるためにこの記事を見ている?そうね。それは論理的だわ。
じゃあ今日は「木こりのジレンマ」という話の紹介ね。次世代ビジネスパーソンは知ってて当然の話題。だってこの木こりが話題になってもう2年近く経つんだから。知らないあなたはバッチリ勉強不足よ。
ある木こりが、がんばって木を切っている。
通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、斧を振るう勢いのわりに、なかなか木が切れていない。
見ると木こりの使っている斧がこぼれしているようなので、旅人は言った。
「斧を研いだほうがいいのでは?」
すると、木こりは言った。
「わかっちゃいるんだけどね、木を切るのに忙しくて、それどころじゃないよ」
わかった?これは目の前の作業をこなすのに精一杯で、それを効率良く進めるように工夫する余裕がない様子を表した比喩よ。目の前の仕事に夢中になっているリーマンは、いったんその作業を中断する勇気を持ちなさい。そしてより効率良く進めるための工夫を考えて実践する。仕事を止めてしまうことに恐怖感を感じることがあるのはわかるわ。でも長期的な目線で考えたら、生産性は上がっているの。短期的な損得を考えずに長期的なスパンで物事を測りなさいね。
忙しいとかどうどか言い訳ばかりして自分の斧の手入れを怠っていないか、もう一度自分に問いかけてみなさい。がんばってひたすら木を切っている木こりのような状態。機械以上に手入れをしなければならないものは沢山あるわ。
3種類ある斧の研ぎ方
1.「業務効率化」
2.「成果改善の仕組み」
3.「情報収集」
1.業務効率化のための斧とぎ
これは、いわゆるワークフローの改善をすること。夜の仕事に従事する人間にとっては開店作業みたいなものよ。テーブルには決まったものをあらかじめセットしておく。峰、チャーム、灰皿とかね。お客さんが来てから一々動いていたら効率が悪いでしょう。ここはキャバクラじゃないからね。自分たちでやらないといけないから。
今の時代なら接客業以外の業種は、コンピュータを使って、ツールやドキュメント化することが効率を上げる第一歩ね。無駄な手作業をなくすこと。一日のスケジュールをあらかじめ決めておく。やらないことを決めておく。
成果改善の仕組みのための斧とぎ
成果改善のためには、多くの場合ツールを導入したり、データ分析の仕組みを作ったりすることが多いと思います。
当然のことながら、そもそもコンバージョンが何かを設定して、それを測定できるようにするだけで、思い込みだけで施策を考えるのに比べて成果は伸ばしやすくなります。
最近では、サイト上でのユーザー行動の裏にある心理を把握するためにヒートマップを併用するのが必須になってきている感もあります。
また、悩んだり会議で議論したりする暇があれば、まずはA/Bテストを進めるというのが、成果を伸ばすには一番ですよね。
広告による集客なら、「昔から出稿していて成果が伸び悩んでいる」広告サービスをなんとかして改善するよりも、もっとターゲットユーザーが集まっている新しい広告サービスを試すだけでも変わったり。
成果改善の仕組みのための斧の研ぎ方としては、やはりアドテクを活用したり、データ分析の仕組みを導入するのが良さそうです。
今なら、AI系のサービスを使えば「ここをこうするとコンバージョンが増えますよ」とアドバイスをくれることもありますからね。
情報収集のための斧とぎ
実は前出の2つに関して、具体的に価値のある斧の研ぎ方を知るには、どんな手法や考え方があるのか、どんなツールやサービスが世の中にあるのかを知らなければいけません。
そのためにも、「適切に情報を集める」という行為が、実は斧を研ぐためには最も大切なのかもしれません。
いろんな経営者さんに話しを聞いても、優秀な人はやはり「本を読む」「他の経営者の話を聞く」ということを、日々続けています。
Web担当者さんやマーケターさんの業務だと、セミナーを通じて情報を得るというのもありますし、もちろんWeb担のようなメディアサイトの情報をチェックするのも、日々の斧のメインテナンスですよね。
斧を研いでいる間は木は切れない
ただし、最初の木こりと同様に「そんな暇はない」というのも、現実的にはあると思います。
そりゃそうですよね。やらなきゃいけないことはあるし、斧を研いでいる間は木を切れないわけですから。
実際のところ、私も意識して外のセミナーやイベントに行くたびに、メールや作業などが貯まって、仕事が遅れてしまいます。
ですので、すでに忙しくて手が回っていない状況でさらに斧を研ぐためには、どこかで無理をしなければいけないというのは、否定できません。1週間ほどいつもより早出したり長く残業したり。または、週末にゆったりせずにがんばってみたり。
そうでなければ、「何かをやめる」というのも手です。今やっている仕事(作業)に優先度を付けて、本当にやらないとまずいもの以外はいったん止めてしまうという、思い切った判断ですよね。